妊娠や出産を経ると体にはいろいろな変化が訪れますが、陰部の黒ずみもその一つだといえるでしょう。
陰部が妊娠中に黒ずみ気になりだす人は非常に多く、そのほとんどが産後も黒ずみが残ってしまったと悩むようになります。
妊娠中の黒ずみにはれっきとした原因がありますが、産後その黒ずみをどれだけ元の状態に戻すことができるかは、普段のケアにかかっているといえます。
逆にいえば、妊娠中に陰部が黒ずんでしまっても、しっかりとケアしていくことによって産後黒ずみに悩むようなことがなくなるということを意味しています。
妊娠中の陰部の黒ずみの原因、産後のケアなど、黒ずみクリームを利用するケア方法をご紹介します。
目次
妊娠中に陰部が黒ずんでしまう原因
まずは、妊娠中に陰部が黒ずんでしまう原因について見ていくことにしましょう。
陰部は黒ずみやすい部分ではありますが、妊娠中は特にその黒ずみが進行しやすくなります。
そのメカニズムや体の変化についても把握していると、産後も慌てずに陰部の黒ずみケアを大らかな気持ちで実践できるでしょう。
どうして黒ずむのか、原因を知ってその後のケアにも役立てましょう。
メラニンの生成
妊娠中陰部が黒ずんでしまう原因はメラニンです。
妊娠して女性ホルモンの値が変化すると、メラニン色素を生成するサイクルも変わり、より体をしっかりと守ろうとメラニンを多く生成するようになります。
妊娠中にシミやそばかすが増えるということがありますが、これも妊娠している体を守ろうとメラニンが増産されるという原因からです。
メラニンについては、「メラニン色素を美白して黒ずみをきれいにするための方法」でもくわしく解説しています。
シミやそばかすだけではありません。
妊娠すると乳首が黒ずむという人がほとんどですが、これも体を守ろう、妊娠を安全に継続していくためにメラニンを生成するからなのです。
これらの現象は妊娠、出産を終えて半年くらいが経過すると、自然に元の色に戻る事が殆どなのですが、代謝が鈍くなっていたり産後の肥立ちが悪くなっていたりすれば、なかなか元に戻りにくいケースもあるのです。
産後の陰部の黒ずみ
では、妊娠中に黒ずんでしまった陰部は、産後自然に回復したり黒ずみが薄くなったりするのでしょうか。
ここでは、産後の陰部の黒ずみついて見ていくことにしましょう。
自然治癒は難しい
妊娠中に黒ずんでしまった陰部は、出産後の自然治癒力ではほとんど解消することはないと考えてよいでしょう。
一度黒ずんでしまった陰部は、しっかりとケアしていかなければほとんど元通りになる事は無く、黒ずんだ状態のままとなる事が多いでしょう。
妊娠中の体の変化に注目しよう
妊娠中は女性ホルモンの影響で、陰部の黒ずみ以外にもあらゆる体の部位で変化が生じます。
妊婦さん曰く、「まるで、自分の体じゃあないみたい…」と実感するのがこのあらゆる体の変化でしょう。
他にも以下のような変化が出現して、体の変化に戸惑う事もあるのです。
- 陰部の黒ずみ、かゆみ
- 乳首の黒ずみ、かゆみ
- 顔や体のシミやソバカスが濃くなる
- 毛深くなる
- 下着がきつくなる
- 悪阻(ツワリ)で食欲に変化が出る
- 眠くなる
- 肌が敏感になる
妊娠中のお手入れは限られる
妊娠中は、眠くなったり疲れたりする事でなかなか十分なお手入れができなくなるでしょう。
妊娠後期になればお腹がせり出して、自分で靴下を履く事すら困難になる妊婦さんもいるくらいです。
そうなれば、陰部の黒ずみのケアをするどころか、黒ずみに気づかずに出産を迎えるケースも少なくないのです。
栄養に偏りが出やすくなる
妊娠初期は、つわりに悩まされる妊婦さんがほとんどです。
つわり時期は、今まで食べていた食材が食べられなくなったり吐きけ、嘔吐などをしやすくなったりするでしょう。
そんな理由から、シミを薄くしたりメラニン沈着の生成を抑えたりする効果の高いビタミンCなどの摂取がしにくくなるのです。
成分にも気を使う
また、妊娠中はお腹の赤ちゃんのために、医薬品や化粧品を使う事を懸念するものです。
ですから、むやみに黒ずみを薄くする化粧品を使えないために、黒ずみもどんどん濃くなるでしょう。
まさに、悪循環となるのです。
キツイ下着
妊娠すると、下着のサイズアップがある事でしょう。
無理にサイズを小さめにすると、きつさが刺激となりメラノサイトを活性化させてしまいます。
そうなれば、メラニンは増殖し、黒ずみやすくなります。
しっかり妊婦用のサイズに見合う下着をつけなければなりません。
また、キツイ下着は蒸れやすく不衛生になりがちです。
通常よりも汗をかきやすくなるため、汗疹などができやすく知らず知らずのうちに、痒みが出て掻いてしまうでしょう。
陰部の黒ずみと痒みについては、「陰部の黒ずみはかゆみと深いつながりがある!陰部のかゆみからも黒ずみからも解放される方法」でもくわしく説明しています。
掻くという行為が、陰部の黒ずみをひどくしてしまうのです。
妊娠中の女性の中には、妊娠中の自分の体型に自信が持てずに、妊婦用の下着ではなく通常の下着を無理して着用するケースさえあります。
そのような心理が陰部の黒ずみを悪化させます。
妊娠中は脱毛エステに通えない
妊娠すれば、プロが行う脱毛やエステに通う事はできないでしょう。
ですから、今まで、デリケートゾーンの脱毛を行っていた人は、妊娠を機に、おろそかになってしまうのです。
また、自宅でデリケートゾーンのケアをするならば、カミソリやシェーバーなどを使うでしょう。
そうした刺激のあるセルフケアが、余計に陰部の黒ずみをひどくさせてしまうのです。
黒ずみクリームでケアすることで回復できる
産後の黒ずみが気になる時に必ず使用したいのが、黒ずみケア専用の黒ずみクリームです。
陰部の黒ずみは非常に手ごわい黒ずみであるため、通常の化粧品ではあまり効果を得ることができません。
また、いくつもの要因によってできた陰部の黒ずみは、たくさんの角度からの効果を総合的にアプローチしていかなければ、なかなか良くなっていくことも無いでしょう。
そこで利用したいのが、黒ずみクリームなのです。
黒ずみケア専用の黒ずみクリームなら、色々な美容成分が配合され、美白においても保湿においても非常に多方面から効果を発揮することができます。
また、黒ずみケアすると同時に肌ケアも行うので、より黒ずみの解消が早期に実現するだけでなく、その後黒ずみにくい健康肌を作りだすこともできます。
産後の黒ずみにベストなケアクリームは?
妊娠中から気なる陰部の黒ずみは、産後の落ちつきだした時期からケアをスタートする事が望ましいでしょう。
産後1ヶ月すると、母体も順調に回復してきます。
そのような時期から産前の体型に戻そうと、矯正下着をつけだしたり軽い運動をして体重を戻そうとする産後ママが多いものです。
陰部のケアもこうしたタイミングがベストと言えるでしょう。
陰部の黒ずみを解消してくれるクリームを選ぶ時は以下のようなポイントを考慮してみましょう。
- 産後は肌質が敏感になっている事もあるため、無添加、天然由来成分配合のもの
- 黒ずみだけでなく、肌ケアができるようなもの
- 消臭作用のあるもの(産後は分泌物が増え、臭いやすくなる)
- 痒みなどを抑えてくれるもの(バリア効果も低下気味なので、痒みが生じやすい)
- 産後の生活に見合ったコストパフォーマンスのもの(産後は赤ちゃんの身の回りの物にお金がかかる)
簡単にケアできる黒ずみクリームを!
産後は妊娠中よりも赤ちゃんの世話に追われるため、簡単に済ませられるケアが理想です。
なかでも、サラッと塗れてベタつきのないタイプを選ぶとよいでしょう。
陰部につけるため、油分の多いベタつくタイプは下着を汚す事もあるからです。
そんな事からテクスチャーも重視しましょう。
まとめ
このように、妊娠中に黒ずんでしまった陰部は、産後しっかりとケアすることで解消へと向かうことができます。
黒ずみケアクリームを賢く活用して、子供を産んでもステキな女性でい続けることができるようにしましょう。
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