小鼻の赤みやニキビや吹き出物などが続くなどの毛穴トラブルに長らく悩まされている人は、もしかすると顔ダニが影響しているかもしれません。
毛穴トラブルに悩み、赤みを消すための化粧品を利用している人やケアをしても治らない人は見返してみてくださいね。
目次
顔ダニとは?
顔ダニと聞くと「ダニ」という言葉に一瞬驚いてしまうかもしれませんが、実は大人の顔であれば100%存在しています。
生まれたての赤ちゃんでれば、顔ダニは0%に近いですが、大人が赤ちゃんに頬ずりする事で乳幼児期には、顔ダニは少しずつ増えていくのです。
顔ダニの主食は「皮脂」で、顔ダニは基本的に排泄をしません。
死んだ後に排泄をするのですが、その死ぬ場所が大抵毛穴の中なのでその毛穴に顔ダニの排泄物とバクテリアが散乱してしまうのです。
この排泄やバクテリアが肌の赤みやニギビ、湿疹などの炎症の悪化に繋がってしまいます。
顔ダニは頬や鼻、小鼻など皮脂が多く分泌されているところの毛穴に住み着きます。
顔の中にダニなんて、とても想像し難いものですが、実際に起こりうる事なので、真摯に受け止めて、少しずつ対処する必要があるでしょう。
顔ダニチェック項目!
肉眼では確認できない顔ダニの存在を知るには、いくつかの症状から察する事です。
以下の症状が思い当たるならば、顔ダニが多量発生しているかもしれません。
- いちご鼻が目立ってきた
- 頭皮にニキビができる
- 繰り返しニキビができる
- 赤ら顔になりやすい
- 抗生物質やステロイド剤を使用してからニキビが治らない
- 顔に痒みがある
- ものもらいができやすくなった
- 乾燥する
顔ダニの種類と増えすぎの原因は?
顔ダニの説明を簡単にしましたが、大人の顔なら100%存在、と話したように本来誰の肌にもいるものですから必ずしも害がある訳ではありません。
顔ダニは主食が皮脂なので顔の余分な皮脂を食べて調節してくれます。
問題は顔ダニが異常な繁殖を起こしてしまった場合で、免疫機能やターンオーバーが追いつかず肌への炎症とつながってしまう事があるのです。
肌へ影響を及ぼす顔ダニの数は、1平方センチメートル辺り15匹以上の場合です。
顔に存在する顔ダニの種類とは?
顔に存在するダニの種類は、大きく分けると毛根の付近に出没する大きめのデモデクス・フォリキュロラムと、主に皮脂を餌にして繁殖する小さめのデモデクス・プレビスがあげられるでしょう。
どちらにしてみも顕微鏡レベルでしか見る事ができず、自分の顔にはどちらのタイプがいるのかはわかりません。
二種類が共存しているケースもあります。
顔ダニの原因とは?
原因は様々な事が言われていますが、顔を不潔にしている、逆に顔を洗いすぎることによって皮脂が過剰に分泌されている、厚化粧、免疫力が低下している、などが考えられています。
これらは顔のかゆみ、乾燥肌、赤み、ニギビなどのトラブルにつながるので顔ダニによるトラブルが考えられる人は一度ケア方法を変えてみましょう。
顔ダニの対策方法とは?
まず、毛穴の中の顔ダニやその汚れを落としたいので密度の高い泡で洗顔を行いましょう。
肌の乾燥に悩む人の場合、朝の洗顔は乾燥を避けるために水のみ、という場合もありますが顔ダニの場合は別で考えてください。
朝夜両方しっかりと洗顔料を使って洗いましょう。
特に朝は排泄物や死骸、抜け殻などが毛穴に散らばってしまっている事もあるのでしっかり洗いましょう。
油分の多い化粧品は裂ける
そして、顔ダニの好む油分となってしまうスキンケアは最小限に留めましょう。
たっぷりの化粧水、油分の少ない美容液、水分の蓋のためのクリームは薄く塗ることを心がけてください。
清潔さを保つ!
顔はいつも清潔を心がけたいものです。
それでなくとも、Tゾーンには活発に活動する皮脂腺がたくさん存在しますし、汗をかきやすい部位です。
顔は衣類を纏っているわけではないので、外部のホコリや有害な化学物質などにさらされる事も常でしょう。
そんな汚れやすく不衛生になる顔は、少しでも汗をかいたら優しく拭き取ったり、汚れやすいと分かっている場所ではマスクをしたりと清潔を維持する努力をしましょう。
厚化粧は控える!
また、毛穴のつまりは顔ダニのエサを増やしてしまうので、それらを避けるためには化粧を厚くするのは出来るだけ避けましょう。
特に油分の多い乳液やクリーム系の化粧品は、油分の配合率の低いものを選んだり、ノンオイルタイプの美容液を使用したりするのも良いですね。
油っぽい食事を控える!
皮脂分泌が過剰なひとは、ジャンクフードや西洋料理などの油っぽい食事をとる事が多いものです。
和食中心の食生活に変えてみたり、脂代謝をスムーズにさせるビタミンB系の食材を積極的に摂取したりしましょう。
寝具を清潔に!
寝具類には、ホコリや皮脂がつきやすいものです。
また、夜に人間がかく汗の量がコップ一杯分だと考えると、寝具類は汚れの溜まり場のようなものです。
天気の良い日はマメに洗濯をして清潔に保ちましょう。
梅雨時期などの天候の悪い日は、除菌スプレーなどを利用するのも効果的です。
ステロイドを使わないように!
アトピー性皮膚炎などに用いられるステロイドは、長く使用すると皮膚の免疫力を落としやすくしてしまうでしょう。
アトピー性皮膚炎については、「アトピーで脇の黒ずみが気になる時の対処法」でもくわしく説明しています。
疾患が改善されたらすぐにステロイドを使用しないようにして、免疫低下にならないようにしましょう。
免疫力が低下すれば顔ダニに対して劣勢になってしまうため、うまく共存できずにデメリットばかりを得ることになるからです。
またステロイド以外にも、抗生物質などを長く飲用してしまえば常態菌にわるさをし顔ダニが住みやすい環境にしてしまうため、風邪などで抗生物質を継続するときも注意です。
あぶらとり紙を使いすぎない
皮脂の分泌が過剰になればなるほど、顔の脂を取り除きたくなるものです。
あぶらとり紙を頻繁に使用すれば、体は、脂を取り除いた分だけ分泌します。
そうなれば顔ダニの餌となる皮脂が増えるだけで悪循環であるため、あぶらとり紙に依存していたひとは、控えるようにしましょう。
保湿はしっかりと!
しっかりと保湿を行う事で、皮脂をコントロールして毛穴の中の汚れをしっかりと落とす事ができます。
毛穴もきれいになってキュッと縮まります。
顔ダニ対策で毛穴ケアも行い、一石二鳥の美肌作りをしましょう。
顔ダニのアレルギー症状には要注意!
バランスよく顔ダニと共存していれば、肌に良い効果をもたらす事があるのですが、それがエスカレートすると、ダニアレルギーとして以下のような症状を発症しやすくなります。
- 顔が痒くてたまらない
- 目にできものがよく出る
- 目が赤く充血しやすい
- 目尻が痒くてなりやすい
- 喘息や鼻炎症状が出やすい
こうした症状は生活にも支障を与えかねないため、早めに対策を取る必要があるでしょう。
市販薬などを使っても対処できない場合、皮膚科を受診しアレルギーに対する治療を行う必要があります。
皮膚科での顔ダニ駆除は可能?
あまりにも顔ダニの症状がひどい時には、そこから様々な炎症や刺激が生じるため、皮膚科に相談する事が望ましいでしょう。
皮膚科では症状の程度に合わせたクスリが処方されたり、ひどい症状にはある程度のダニ除去も施されるでしょう。
顔ダニの全駆除は危険!?バランスよく共存を!
顔ダニがあるからと言って全駆除する事はしない方が良いのです。
顔ダニによって余分な皮脂や老廃物を除去してもらえるため、顔ダニがある程度存在していることは、肌のためにも良いと思いましょう。
だから、顔ダニがいると分かっても過剰に反応せずに、衛生的に保つ心がけは忘れずにしましょう。
顔ダニが増える前の毛穴ケアを!
顔ダニがひどくなる場合、ニキビや痒みで潰したり掻きむしったりする事もあります。
それが黒ずみになる可能性もあるでしょう。
そうなる前に、毛穴ケアでしっかり予防する事が効率よく、顔ダニと共存できる手段です。
まとめ
顔ダニは誰にでも居る自然なものですが、増えすぎると毛穴トラブルを呼び起こしてしまいます。
ですが、ある程度の顔ダニと共存させる事で、肌が良い状態を保てるというケースが殆どです。
結論から言えば、バランスが大切だと言えるでしょう。
また、顔ダニが増える事で様々な皮膚トラブルが生じます。
その中でも毛穴を詰まらせて、ニキビや痒みトラブルを経て黒ずむという悪循環は野放しにはできないでしょう。
美容のためにも、しっかりと朝夜の洗顔、油分を控えたスキンケアで余分な顔ダニを撃退しましょう。
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